陽は、また昇る
お読みください
※慶次中心/戦国無双2の孫市・秀吉ストーリーを基盤とした史実無視・フィクション
※戦国無双2のネタバレ有り、ムービー等もネタバレしています
※戦闘シーン、将の死などの描写があります故、苦手な方は閲覧をお控え下さいませ
あらすじ
群雄割拠の戦国乱世にあるの傭兵集団。紀州三大鉄砲衆のひとつ、薄荷衆である。雑賀・根来に比べてまだ若い、この里にも、鉄砲集団として運命とも言える、最大の危機が迫っていた。
魔王・織田信長の侵攻である。
その戦にひとりの女が居た。彼女は若くして軍団長にまで上り詰めた強き武士である。名を、と言った。
そしてもうひとり、戦国の世に名を轟かす男が居た。天下御免の傾奇者、前田慶次である。
二人が相見えたその時、赤い悪魔が降臨した……
ひとつ、またひとつと大切なものが消えていくなか、
義とは何か
愛とは何か
理想と現実の違いに苦しみながら、それでも夢を忘れなかった、猛き武士達の志をとくと御覧ぜよ。
第一章 邂逅
(あらすじ)
魔王光臨。紀州の小さな鉄砲衆の里、「薄荷」に黒い陰が忍び寄る。玉砕覚悟の決死の戦いに、軍団長の姿もあった。
織田軍の猛攻、女のの前に現れたのは、前田慶次。男は、戦いの中で、ある一つの結論に辿り着く。
――「死なせたくない」、と。
だが非情にも、赤い悪魔が静かに迫っていた。
第一話 終焉の序
第二話 青の修羅
第三話 紅しぐれ
第四話 武士の道
第五話 暁の安寧
第六話 にごり酒
第七話 塵継ぎし
第八話 風呂吹き
第二章 紀州国友
(あらすじ)
今の薄荷の姿に、心を揺るがされた男が二人。一人は上杉家当主、上杉景勝。彼は家臣の直江兼続に、涙ながらに謝った。
困惑する兼続に、景勝は薄荷衆の端緒を話し始める。
そしてもう一人は雑賀孫市。消えた雑賀衆の頭領である。男はまだあの悪夢から覚めてはいなかった。
その頃、慶次に助けられたは、同じ運命を辿った真田幸村と、互いに涙していた…
第一話 郷愁の咽び
第二話 主君の紅涙
第三話 雨夜の月
第四話 春望
第五話 兆し
第六話 若頭
第七話 動乱の予感
第八話 泡沫
第三章 継承者
(あらすじ)
目覚めた雑賀衆棟梁・孫市が引き金を引き、政局は一転、光秀と秀吉の戦いへともつれ込んだ。仇討を果たした孫市が、秀吉に相見える前に、伝えなくてはいけないことがある。
そう言って、新薄荷衆棟梁・は秀吉の元へ駆け出した。
妹を探す兼続は、その影を追い、ある人物に出会う。
全てが繋がるのは、天王山の麓、山崎。
第一話 ゆめのあと
第二話 群雄の交錯
第三話 同胞の願い
第四話 上杉の懐刀
第五話 叛逆の代償
第六話 勝利の天秤
第七話 獅子の鼓動
第八話 僥倖の恍惚
第四章 茜
(あらすじ)
誰かが死ねば、弔い合戦が起こる。そんなことは分かっていたはずだった。羽柴秀吉と、柴田勝家による織田の後継者争い。
状況的に羽柴に与する流れだが、は柴田を攻められない理由がある。
そんな中、兼続に自分が上杉の人間であることを知らされ、立場は一転してしまう。
戦を止める為、は父へ会いに行くのであった。
第一話 縁
第二話 惑
第三話 囚
第四話 父
第五話 兄
第六話 流
第七話 絆
第八話 娘